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「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」とアスリート

 

「トップ5%社員の習慣」をアスリートに活かす

 

ー 目 次 ー

「トップ5%社員の習慣」をアスリートに活かす

「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」の概要

アスリートの活用ポイント01

アスリートの活用ポイント02

アスリートの活用ポイント03

 

 

「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」を読んで、その取り組みがアスリートにも適用できる多くのポイントがあることがわかりました。

 

本書の中に、「ワーキングアスリート」という印象的な一語がありました。

アスリートとビジネスパーソン、一見異なる世界に生きる彼らが共通して追求するものは何でしょうか?

 

スポーツとビジネスの領域で成功を収めるには、確かに異なるスキルと要素が必要ですが、その背後には共通点が隠れていることがあります。本書のAI分析が示唆するところによれば、ビジネスで成功するトップ5%の社員の習慣は、驚くべき類似点をアスリートの世界にも提供しています。

 

そこで、メンタルトレーニングやコーチングにおいて、活用できる共通ポイントを選び出し、解説していきたいと思います。

 

 

 

 

「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」の概要

本書は、ビジネスパーソンに「効率よく成果を出す方法」を紹介する内容です。

 

クライアントの困りごとである

・残業できない

・人を増やせない

・でも仕事量は変わらない

 

という3大課題を解決するために、働き方改革の支援を行う会社の代表を務める越川慎司氏によって著されたものです。

 

本書の序章には、ビジネスパーソン18,000人を定点カメラ・ICレコーダー・GPSで調査し、AI分析してわかった「結果を出す人の5原則」を紹介しています。

それは以下の通りです。

 

「AIで18,000人分析してわかった、結果を出す人の5原則」

  • 「5%社員」の98%が「目的」のことだけを考える
  • 「5%社員」の87%が「弱み」を見せる
  • 「5%社員」の85%が「挑戦」を「実験」と捉える
  • 「5%社員」の73%が「意識改革」はしない
  • 「5%社員」の68%が常に「ギャップ」から考える

 

これら5原則を生み出す背景には、彼らが実践している習慣がありました。

アスリートの活用ポイントとして、ご紹介します。

 

 

アスリートの活用ポイント01
自分で目標設定し、「目的達成」を目指す

5%社員は「目的」のことだけを考える

5%社員は、過程よりも「結果や目的を達成すること」を重視しています。

望む結果が得られなかったときは「頑張ったし、やれることはやったけど、失敗したということは、どこかに原因があったのだ」と過程を過大評価せず、過程の修正ポイントを見つけるという視点を持っています。

 

また、5%社員は、「目標は達成してこそ意味がある」ことを熟知しています。そして、自身で目標を設定し、「現在、どこに向かって作業を進めているのか」を明確にし、最短距離でその目標を達成するために努力します。

 

さらに、彼らは作業の過程や作業量に埋もれず、目標の達成に焦点を合わせることができる特長を備えています。

 

 

|活用ポイント01「目的」と「課題」を再確認

では、アスリートはどうでしょう?

「目標」とは字の如く、私たちが進むべき方向を示す「目的地への道しるべ」のようなものです。自分自身を前進させるためにには、この目標が必要です。

 

しかしアスリートにとっての目標は、一般的に勝利や優勝などといった成果ですが、これらの目標は時折、達成できたりできなかったりと変動することがあります。

こうした瞬間に、「目的」を再確認することが大切です。

 

つまり、勝つことや優勝することの背後には、「何を得たいのか」「何を達成したいのか」「どのような未来にしたいか」といった視点が存在します。

これら全てが、アスリートの「目的」です。

 

目標である勝利や優勝は、本質的には「手段」に過ぎません。

目的は「将来家族に家をプレゼントしたい」であれば、目標は「プロになって勝ってお金を稼ぐ」になります。

その目的を実現するために、「どのような計画を立て、どのような技術を身につけるか」という「課題」を明確にすることは、トップ5%の社員と同じアプローチです。

 

 

 

アスリートの活用ポイント02
成長の鍵はフィードバックと振り返り

「5%社員」のフィードバックの捉え方

フィードバックは、行動や結果に対する評価や自己反省を含むプロセスであり、個人や組織の発展や改善を促進するために極めて重要な方法です。

 

本書によれば、トップ5%社員は積極的に他人からのフィードバックを受け入れています。その一方、95%の一般社員は、作業の満足感に浸りながら、他人からの意見を受けることの重要性をあまり感じていないことがわかりました。


プレゼンをした後の参加者や、会議の主催者、失注した顧客に対して、感想や評価を積極的に尋ね、成功と失敗の要因を明らかにしようとするのは、トップ5%社員の特徴です。

5%社員の78%は他者からのフィードバックに対してポジティブな印象を持っており、「フィードバックは成功の種」「フィードバックはプレゼントと同じ」と回答する人までいました。

 

 

「5%社員」のギャップを埋める振り返りと内省

5%の社員は、作業中に適宜振り返りを行い、行動を修正して進行させます。

もし目的が契約を獲得することである場合、彼らは顧客のニーズと自社提案のギャップをチェックし、的確に修正点を見つけ出します。そして、行動を適切に修正することで、最短時間で目標を達成します。

さらに、彼らは失敗だけでなく、成功についても要因を検討し、目標達成の方法を内省する習慣を持っています。

5%社員は、そうでない社員よりも、振り返りの時間をとる人が8倍もいます。
時間を有限と考え、「何か辞めるべきことはないか」「何に無駄な時間を費やしたのか」などと内省を行い気づきを得ていることも5%社員の特徴です。

 

 

フィードバック、振り返り、内省の相違点とは?

本書では「フィードバック」「振り返り」「内省」という3ワードが頻出します。

 

以下の表に、それぞれの差異を調べまとめました。

フィードバック 他者評価。他者からの評価や意見に基づき、新たな洞察を得る重要なプロセス
振り返り 自己評価。自己評価に基づく行動と結果の客観的評価で、成長の機会を見つけるプロセス
内省 自己探求。内省は内なる感情と信念に向き合い、個人的な経験と洞察を深めるプロセス

 

 

3ワードの共通点は?

  • 自己評価:自身の行動や結果を客観的に評価すること
  • 学習:自己分析を通じて学びや成長の機会を見つけること
  • 課題特定:自他評価を通じて強みや課題を特定し、改善に取り組むこと
  • 対話:自他との対話やコミュニケーションを通じて行われること

 

これらの要素により、フィードバック、振り返り、および内省はそれぞれ異なるアプローチで実施されますが、共通して、個人や組織の向上と成長を促進することを共通の目的としています。

 

 

 

活用ポイント02「フィードバック」と「振り返り」は絶対的

さて、アスリートはどうでしょう?

2023年WBCで投手コーチを務めた吉井理人コーチ(現:千葉ロッテマリーンズ監督)は自身の著書の中でも、「振り返りがうまくなると、気づきが増え調子が上がっていった」などと「振り返り」の重要性を綴っています。

 

私の経験から、効果的なステップとして以下の順番が理想的です。

  • コーチやメンタルトレーナーに自分の考えを述べる「振り返り」
  • コーチに投げかけられた質問によって、深掘りされ本質が見えてくる「フィードバック」
  • この過程よって、感情と向き合い、自分の声を聞くことで、より理解が深まる「内省」

 

 

実際に、私が担当するマスターズゴルフアカデミーの選手たちの中には、振り返りを得意とする選手が多くいます。

そのアプローチは多岐にわたり、ノートにメモを取る選手、スマートフォンやiPadのメモに記録する選手、サポート時間を活用して詳細に話す選手など、多様です。

 

これらの振り返りスキルはトレーニングによって洗練され、ラウンド中に自力で修正すべきポイントを迅速に発見する能力を向上させ、彼らの成績向上に寄与しています。

 

自己を振り返り、他者の考えに触れ、どのように成果をあげていくかを検討する過程は、トップ5%の社員と同じアプローチです。

 

 

 

アスリートの活用ポイント03
レスポンスの速さでチャンスを掴む

「5%社員」は反応が早い

5%社員は、上司やチームメンバー、顧客への連絡が迅速です。具体的にはメールの返信が15分以内です。

95%の一般社員は、気づかぬうちに連絡をするのを忘れたり、遅れてしまったりします。なにより返信の遅い人は、そのせいで相手をイライラさせてしまう可能性もあります。

 

5%社員はレスポンスが早いことにより、仕事の進歩もスムーズです。また、報連相(報告・連絡・相談)を怠ることがないため、相手に連絡した際にもレスポンスが早く返ってくるケースが多いのも特徴です。

このような習慣が、ビジネスチャンスをいち早く掴むきっかけとなっています。

 

 

|活用ポイント03チャンスを掴むリスポンス

アスリートも速やかなレスポンスが必要です。

アスリートは自身の目標達成に多様なサポートが必要です。これらは資金支援、施設提供、広告宣伝、製品提供、専門知識の提供、コンサルテーション、マネージメントなど幅広いものです。これらのサポートを提供するスポンサーは企業や経営者であることを忘れてはなりません。

 

要するに、支援における決裁者は5%社員であった可能性が高いということです。迅速なレスポンスが求められることは言うまでもありません。

 

アスリートとスポンサーの連携では、タイムリーなコミュニケーションが不可欠です。競技スケジュールやプロモーションの時間制約があるため、速やかな対応は信頼関係の構築や成功に寄与します。また、チャンスの喪失を防ぎます。

プロアスリートを目指すのであれば、スポーツはまさしくビジネスです。

 

コーチやスポンサーとの信頼関係を築くためのレスポンスの速さは、トップ5%の社員と同様に極めて重要なポイントです。

 

 

 

5%の社員には他にも多くの習慣がありますが、今回はすぐに実践できる3つのポイントを選んでご紹介しました。

興味を持たれた方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

新しい視点から読むことで、新たな気づきが得られるかもしれません。

 

 

 

 

※上記内容の無断転載・複写はご遠慮願います。

 

 

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2023/11/06  Crystal Blanca