監督の仕事とは?
3大会14年ぶりのWBC優勝を勝ち取った、史上最強と言われる侍ジャパンを率いた、栗山前監督の企業セミナーに参加してきました。
講演冒頭「負けたらドバイに移住しようと思ってた(笑)」
そんな想いで戦ったWBC2023。
栗山前監督曰く
「監督の仕事は二つあって、
一つ目は、(人が)嫌なことをやること。
二つ目は、決める(決断する)こと。」
どれが正解か?
容易に導き出せない問題が山とある中で、幾度となく決断が迫られる状況。
その判断を支える「軸」は何なのか?
まばたきできずに目が乾くほど、注意深く話を聴きました。
そして、確信したことが一つ。
それは、栗山前監督の「察する力の高さ」でした。
栗山英樹前監督の「察する力」とは?
コーチや選手の「はい」という応答の声色の中に、「同意、同感、提案、反論、違和感」など、言葉の背景を察し、意を汲み取る力。
そして、常に最悪の状況を想定し、後悔しない選択をする。
逆転サヨナラの村神様が降臨したのも、この「察する力」によるもの。
「察する力」が支えるものは、ご自身の決断だけでなく、選手たちの「心」も支えていたように感じました。
印象的だったのは、監督を長くやっていると、ほぼ全員の選手の涙を見ることになるという話。
WBCの41日間の短い熱戦の中でも、数人の選手の涙を見たという。
技術も精神も限りなく極めたプロの集団であっても、それぞれのステージで遭遇する苦悩や決断に選手たちは泣くという。
真剣に自分と、野球と向き合っているからこそ、涙という形で感情が溢れ出るのでしょう!
日本ハム時代の斎藤佑樹元選手も自身のインスタグラムで、以下のように投稿されていました。
”栗山監督の言葉に何度も救われました。
そして、何度も泣きました。
最後の登板も泣かないと決めていたのに…泣かされました(笑)
社会人としてこんなにも素敵な上司に出会えたことが幸せです。”
人間、栗山英樹
講演中の撮影はNGでしたが、写真はいきなり懇親会の乾杯の音頭を振られた時のもの。
「え?僕がやっていいんですか?」と。
監督としての生業ではない、人間、栗山英樹さんを感じた充実の講演でした。
何より、選挙運動中かと思わせるほど、私より低くなって握手してくださいました。
栗山前監督、学びの多い時間をありがとうございました。
さいごに、監督もこれを見て初めて知ったことがあったとお薦めされていたドキュメンタリー「憧れを超えた侍たち」
期間限定のため、ご案内します。
憧れを超えた侍たち 世界一への記録のオフィシャルサイト
https://www.japan-baseball.jp/jp/movie/2023/
個別オンラインレッスンをご希望の方は
色彩を活用した脳の「イメージ記憶 」を高める
切り替え、思考制御、感情統制などオリジナルのメンタルトレーニングを。